臨床医療・国際保健・医療人類学の専門家(学生も含む)が気軽に交流する場です。
講演やワークショップを中心とした学習の場である「多文化医療研究会」とは異なり、小規模でより気楽な、各分野の専門家が意見交換するための会です。
医療に関わる現場で直面した問題に対して、文化という側面からアプローチしたいと考えたときに、お互いの知識や経験を活かすことを目的としています。
15分を目安に話題提供がありますが、その内容にこだわらず、各参加者の現場や研究での課題を共有しつつ、交流を広めて下さい。
専門家同士のコミュニケーションの会なので、他の参加者に自己紹介をお願いしています。
【直近の多文化医療ひろば】
日時・場所:2025年2月15日(土) 19:00~21:00(日本時間)オンライン
話題提供:「アイデンティティはどう作られるのか~フクシマから宇宙まで」
奥村・ジマリン ありさ(JAXA / UCL (ロンドン大学) 宇宙人類学博士過程)
参加申込:https://forms.gle/tbbdiKtoriPsksf4A
申込期限:2025年2月9日(日)24:00(日本時間)
参加想定人数:8~12名程度(多文化医療研究所会員が優先となります)
参加費:無料
あなたはどういう人ですか?と聞かれた時、どのように答えますか?あなたにとって、一番大切な自分のアイデンティティは何でしょうか?目の前の方が最も大事にしている価値観を理解しているでしょうか?どのように生き、どのようにそれを終えたいのか?現代の医療では、画一的な対応ではなく、相手の人生観を理解することが求められています。アイデンティティは、ヒトの人生観を理解するキーワードです。
奥村さんは、UCL(ロンドン大学)で宇宙人類学を学び、JAXA(宇宙航空研究開発機構)で働く異色の経歴の持ち主ですが、震災後の福島県で、子供たちがどの様に自分のアイデンティティを築いているのか、という研究もしていました。現在は、地球の外で人類が生活するようになったときの影響を工学・人類学の面から研究していますが、「ひろば」では、アイデンティティはどう形成されるのか、宇宙に対する植民地化の意味など、人類学的な視点で語っていただく予定です。
臨床医療・国際保健・医療人類学のいずれかに興味がある方同士のゆるい交流会なので、お食事を召し上がりながら、気軽にご参加ください。